とりみる

小鳥詩人・高田繭草の野鳥観察ブログ。 京都の山科を中心に、山科周辺や出張先で出会った鳥も登場。

2018年06月

京都では見られない鳥オナガ。
念願叶って尾の短いオナガを確認できた。
巣立って間もない個体だろう。
民家の庭木に、少なくとも3羽の姿があった。
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京都では繁殖しない鳥シリーズ。
長野県のこの場所では、
民家の瓦や軒下などの隙間で営巣している個体が多いようだ。
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さささっとエサ運びの写真を撮らせてもらいました。
では。

5月25日、6月15日とつづいて同じ巣の幼鳥。
(撮影できたのは1羽のみ)
巣から離れた枝にとまっている(巣立ち)。
あっという間に立派になった。
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前からもパチリ。
頬に飴玉でも入れているのかな。
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クロツグミの幼鳥が、わりと近くにやってきた。
いつも警戒心が強く、なかなか近くで見れないことが多かったので、
ちょっと(いや、かなり)うれしい。
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今回もこちらをちょっと警戒しているのか。
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怪しいおじさんじゃないからね。
安心していいからね。
(この発言が一番あやしいという話もある)
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どうやらイヌビワの実が食べたいようだ。
よしよし。安心して召し上がれ。
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ほんのり赤く色づいて、
美味しそうなのを見つけたねえ。
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よしよし。
食べる瞬間をパチリ。
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・・・と思いきや。
やっぱり警戒心が勝(まさ)ってしまったようで。
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食べたいはずなのに。
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行っちゃった。
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こういう気持ちは何と表現したらよいのだろう。
「切ない」
いや違うか。
「私の自意識過剰」

沿岸部のちょっとした林のあるところ。
何年か前にも生息していた場所。
今年も来てる来てる。
さっそく写ったのは巣立ち幼鳥だ。
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この子のいる茂みを拠点に、
成鳥が出入りを繰り返している。
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くちばしに白っぽいものが付いているのは、
マツにつくカイガラムシを食していたからだろう。
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今度は、草地の地上に降りてエサを探しているような動き。
幼鳥にエサを運んでいるはずと思うのだが。
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こそこそしていて、それでいて動きが早い。
なのですぐに見失ってしまう。
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エサをくわえている姿を確認できない・・・。
しかし、特徴ある歌を歌ってくれるので、
なんとか居場所を探し当てられる。
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「チュビ・チュビ・チュビ・チュビ」
あるいは「チュリ・チュリ・チュリ・チュリ」
などと聞こえる声で歌う。
シマセンニュウとほとんど同じ声。
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よく鳴いてくれるので助かる。
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だんだん目立つところにとまるようになってきた。
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だんだん陽も暮れてきて、
ISO感度を上げても限界がきた。
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もしかしたら、
幻を見たのかもしれない。
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ウチヤマセンニュウの繁殖分布はこちらをどうぞ。

5月25日に掲載した同じ巣の幼鳥。
少なくとも3羽を確認(写真ではわかりにくい)。
真っ白だった羽毛から、色味の付いた羽毛に覆われてきた。
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念のため、
出張先での業務対象ではなく、
業務時間外に個人的に発見したノスリでございます。
(業務の対象種は個人的なブログには使えませんので)

オフシーズンのスキー場。
夕暮れ時にオオジシギが鳴いていた。
「ジ・ジ・ジ・ジ」
「ジィーーーー・ジィーーーー・ジィーーーー・ジィーーーー」
「ジュビヤク・ジュビヤク」
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なんともユニークな歌を歌うものだ。
地上で鳴いているので、
ディスプレイフライトしながらの「ゴゴゴゴゴ」
という音は聞かれない。残念。
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京都では繁殖していないが、岐阜県では局地的に繁殖が確認されている。
ここのスキー場でも繁殖するんではないかな。
オオジシギの繁殖マップはこちら

営巣地のビルの隙間を離れて
街路樹にこの子はいた。
いわゆる巣立ち。
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こちらのお子さんはまだビルの隙間に。
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もうちょいかな。

なんと雛が3羽泳いでいるではないか。
約2か月前の4月17日、巣と卵の水没で繁殖失敗を確認したが、
その後、めげずにやり直したのだろう。

雛3個体の模様もそれぞれに違いがあるものだ。
A個体(模様が明瞭で、眼の下から喉にかけてのラインが個性的)
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B個体(模様の白いラインが全体的に細く直線的)
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C個体(模様が不明瞭でくちばしがやや短い。末っ子かもしれない)
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下の写真はエサをもらう雛A。
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これもエサをもらう雛A。
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またまたエサをもらう雛A。
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えこひいき?と思ったら、今度は親に追われてつつかれる雛A。
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雛Bも親に睨まれ、
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追われてつつかれる。
きっと自立も促されているのだろう。
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恐くて厳しい親も、
時には変顔をして笑かしてくれる。
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それを見てなごむ雛A。
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末っ子と思われる雛Cは、
少し離れたところで一人で過ごしていることが多かった。
今後この3兄弟はどんな成長を見せてくれるのだろう。

巣の中はどうなっているのだろう?
下からでは見えないので、
対面のビルにある飲食店のご協力を得て、
ガラス越しに撮影させていただいた。

巣材は使用しないが、
砂状のものが薄く堆積していたのが良かったのかもしれない。
つるっとした床面であったら卵は転がってしまっただろう。

幼鳥は2羽に減ってしまったが、元気そうだ。
仲良く食事中かな?
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いやいや、猛禽類。
はやり仲良くは食べたくないようで。
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離れていきました。
エサはハクセキレイかセグロセキレイかな。
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近くのビルのテレビアンテナには両親の姿がありました。
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飲食店を出て、下から観察。
まだまだあどけない。
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ほんじゃまた。

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