とりみる

小鳥詩人・高田繭草の野鳥観察ブログ。 京都の山科を中心に、山科周辺や出張先で出会った鳥も登場。

タグ:ナベヅル

夏の干拓地。

いるはずのない
冬鳥のナベヅルがいました。
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少し離れたところに
もう1羽。
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しばらくして
3羽は集まってきました。

わたしの存在のせいでしょう。
ごめんよ。
警戒して当然です。
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本来ならば
春にこの地を飛び立って
今頃はロシアあたりで
過ごしているはずです。

旅立てなかった理由が
なにかあるのでしょうか?

すると
そのうちの1羽が
はばたきを始めました。
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左翼の先が
なんだか変です。


しばらくして。

まるで覚悟を決めたかのように。
わたしにその左翼が
まるまる見え見えの位置になって
食事を始めました。
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おうおう。
痛々しいねえ。

左翼の手首にあたる所から
だらんと垂れ下がっています。

これでロシアまで帰るのは
無理ってもんです。
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しかし。
こうして今現在も
過ごしていることを思えば。

不具合のある姿を
哀れに思うことは
間違いなのかもしれません。


哀れってなんですかぁ?
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残りの2羽はどうなのかは
よくわかりませんが。
ケガした1羽に
つきあってくれている
のかもしれません。

家族なのか?
とも考えたりしましたが。

3羽とも顔から首にかけて
褐色味に見えるので
みな若鳥なのかもしれません?
(よくわかりません)
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1羽だけのナベヅル。
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いつもは大群か
もしくは家族群でいるのが
当たり前だったので
ちょっと新鮮。

干拓地の大群は
次々と北帰行の真っ最中。
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たまには独りも
気楽でいいだろう。

山に囲まれた
谷田で見るナベヅル。
こんな風景も
なかなかいい。
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移動自粛のご時世ではありますが。
わたしの関わっているお仕事は
幸いあまり影響なく。

今回は鹿児島です。


リュウキュウサンショウクイ。
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お仕事を終えて
日が暮れるまでの時間
干拓地にも足を向けます。


ヘラサギ
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ツクシガモ。
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ソリハシセイタカシギ。
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マナヅル。
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ナベヅル。
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青いネット越しに
カナダヅル。
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遠くにクロヅル親子。
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アネハヅルも撮影したのに。
パソコン取り込み失敗。
データ消失。無念。

あと。
昨日までカリガネもいたらしい。
今日はいません。
無念。

あと残るはアネハヅル。

ここ数日は確認されていないらしい。
1万5千分の1の確率・・・。
まあ見つかるわけないか。
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ツル観察センターの方から
数日前にスマホで撮影したという
画像を見せていただいた。
「ほらあの辺で」

つる見食堂の方からも
窓の外を見ながら。
「この前はあの辺にいた」

そんな話を聞いてから、
じわりじわりと
やる気スイッチが。

翌朝、早起きして
「あの辺」を探してみる。
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いました!
よくぞ姿を見せてくれました。
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水飲み中の様子。
何度も上を向いて流し込む。
そのポーズがまた
なかなかユニーク。
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その後どこかに飛び去ったようで。

別の場所で
ナベヅルの撮影をしていたら。
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いました。
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けっこう近い。
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小柄で華奢な姿。
少年のよう。

顔つきも
ほかのツルたちと
ちょっと違う趣。
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ほかのツルたちと
うまくやっているのでしょうか?
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ちょっとした争いは、
ちょこちょこあるようです。
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(左)アネハヅル
(右)ナベヅル。

ナベクロヅルにも
睨まれるシーンがありました。
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もちろん
いつもケンカばかり
しているわけではありません。
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ときには、
群れから離れてみたり。
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華奢とはいえ、
標高8,000m級の
ヒマラヤ山脈を越えて
渡りをすることでも有名。
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やるときはやります。
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鹿児島へツルに会いに行く。

最初に出会ったのは
ナベヅルの親子。

今年生まれの
幼鳥2羽をはさんで
両親と4羽の家族。
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ロシアと中国の国境、
アムール川流域で繁殖をして
家族は一緒に渡ってきて
越冬地でも家族で過ごすという。

そんなことを知ってから
というわけでもないけれど。
ツルを見る目が
少しずつ変わってゆく。
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どんな風に?
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どんな風かねえ。


食べている姿はいいもんだ。
稲を刈り取った後に
伸びてきた2番穂。
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うまいに決まってる。
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すました顔は
こんなに美しい。
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成鳥の2羽が
気持ち高ぶって
鳴き交わしていた。
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近くにいたもう1羽も
参加したくなったようで。
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3羽で空を見上げて。
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いい感じと
思いきや。

睨まれてしまいました。
いろいろあります。
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よそでも。
あちらこちらで
鳴き交わしています。
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1羽1羽を観察してみれば
足環をした個体も。
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どこで付けられたのだろう?
調べてもよくわからない。

右脚には、
ちょっと変わった形の
白っぽい足環。
左脚には赤い足環。

赤いほうのが
気に入っていると
言っていた。
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ところで
今年生まれの幼鳥。
いろいろな羽衣の状態がある。
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春、
北へ帰るころには
家族は解消するという。
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家族の話だけではないけれど。
全然そんなんは
関係ないけれど。

見ているだけで
こんなに。
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心うごかされるとは
思ってもいなかった。
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「頭上にツルが飛ぶといいことがある」

子どもの頃の思い出話を
地元の人から聞いた。

ツルを見る目が
少しずつ変わってゆく。

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