とりみる

小鳥詩人・高田繭草の野鳥観察ブログ。 京都の山科を中心に、山科周辺や出張先で出会った鳥も登場。

カテゴリ: 沖縄県で撮影した野鳥

今日は最終日。
カラスバトとオオクイナを
撮影したいので。
宮古島の数少ない森林エリア
大野山林へ。

カラスバトは
よく鳴いているんですが。


そこにいるのは
カラスバト?
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あら。
インドクジャクでしたか。
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インドクジャクは
ほかの場所でも目にしましたが。
人間をとても
恐れているように見えます。

要注意外来生物ということで
駆除が行われている為でしょう。

複雑で悩ましい問題ですが。
こころの領分が
ざわつくのも確かです。
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こちらのお方も
カラスバトを探していると
よく出会いました。
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ヤエヤマオオコウモリ。
いつもこちらに
何か言いたげな感じがします。
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カラスバトの撮影が
なかなか成就しないので。

オオクイナが見られるという
池に行ってみます。

持参した迷彩柄のネットを張って
隠れながらじっと待ってみる。

と。いつのまに!
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と思ったら。
シロハラクイナでした。
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実は
昨日もここへ来たんですが。
こどもたちの
オリエンテーリング開催で
大賑わい。

こどもたちに罪はありません。
なので今日は再挑戦
という訳です。


しばらく粘っていると
キンバトのメスが。
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つづいてオスも。
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キジバトも来ました。
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しかし
オオクイナも
カラスバトも来ない。

こういうときは
早々にあきらめて撤収。
林を歩くことに。


くちばしが肌色の
サンコウチョウ幼鳥。
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亜種リュウキュウサンコウチョウ
なのかはよくわからず。
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尾根道に
チゴハヤブサ。
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アカハラダカ(メス)も。
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展望台に登ってみれば。
渡り移動中の
アカハラダカがちらほら。
こちらは成鳥オス。
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こちらは幼鳥。
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そろそろ
帰りの飛行機の時間も
あるので移動開始です。

宮古島の記事はこれでおしまい。
また違う季節にも来てみたい。


確認種。
インドクジャク、カイツブリ、カラスバト(亜種ヨナグニカラスバト)、キジバト(亜種不明)、キンバト、ズアカアオバト(亜種チュウダイズアカアオバト)、ゴイサギ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ(亜種チュウダイサギ)、クロサギ、シロハラクイナ、バン、ジュウイチ、ムナグロ、セイタカシギ、チュウジシギ、チュウシャクシギ、イソシギ、キョウジョシギ、ミフウズラ、ツバメチドリ、クロアジサシ、クロハラアジサシ、ミサゴ、アカハラダカ、リュウキュウコノハズク、アオバズク(亜種リュウキュウアオバズク)、カワセミ、アカショウビン(亜種リュウキュウアカショウビン)、チゴハヤブサ、サンショウクイ(亜種サンショウクイ)、サンコウチョウ(亜種不明)、アカモズ(亜種シマアカモズ)、ハシブトガラス(亜種リュウキュウハシブトガラス)、ツバメ、ヒヨドリ(亜種リュウキュウヒヨドリ)、メボソムシクイ上種、メジロ(亜種リュウキュウメジロ、亜種メジロ)、セッカ、コムクドリ、カラムクドリ、イソヒヨドリ、エゾビタキ、キビタキ(亜種不明)、スズメ、ツメナガセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイ

宮古島の海。
海の青さに感動したのは
高校生以来か。
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さて。

昼間にミフウズラをさがしても
ぜんぜん見つからないので。

夕暮れ時。
宮古島と橋でつながっている
伊良部島へ。

サトウキビ畑を両側に
交通量のほとんどない道を
ゆっくりと進みながら
ミフウズラをさがします。
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道を渡るミフウズラ。
昼間はこんな開けたところには
出てきてくれません。
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道の脇で佇むメス個体。
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下の写真はオス個体。
抱卵や育雛を担当するので
メスに比べやや地味な配色。
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大きさはスズメより
やや大きい程しかありません。

そしてまた。

なんとなく
自信なさそうな表情が
最大の魅力。

そんなこと言われてもねえ・・・。
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行ってしまいました。


畑の際をつれだって歩く
メス(手前)とオス。
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暗なってきたので
ぼちぼち宿へ帰ります。
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この時期は
冬羽または冬羽に移行中なので
いわゆる「クロハラ」を
実感しにくいですが。

まずは
「黒腹(夏羽)」の名残が
まだ色濃く残る個体から。
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つづいて
「黒腹」が薄れてきた個体。
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「黒腹」と言っては悪いような
気をつかってしまう個体。
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下の個体はもう
「黒腹」ではなくなりました。
ほぼ冬羽に換羽した個体。

この写真を見ながら
クロハラアジサシだと言われても
困りますよね。
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つづいて次からは幼鳥。
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成鳥(右)と比較すると
頭の模様が違います。
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幼鳥の観察は
似ている別種の
ハジロクロハラアジサシを
意識しながら。

そのため
背中をしっかり撮影。
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背中がまだら模様なのが
クロハラアジサシ幼鳥の特徴。
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池のあるゴルフ場でも目にします。
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1羽1羽丹念に観察撮影しますが。
残念ながら
別種のハジロクロハラアジサシには
出会えませんでした。


最後におまけ。

おいしそうな幼虫を
捕まえたキョウジョシギを
追いまわす成鳥。
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念のため。
「ハラグロ」アジサシではありません。

道路上に落ちている石の陰に
だれか隠れております。
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見つかってしまったら仕方ない。
出てきました。

キンバトのメス個体です。
(換羽中のオスかもしれない?)
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小さな草本に寄ってきて。
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おいしい部分を
くわえ採りました。
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その後も
ただ歩いているだけと
見せかけて。

ちゃんとおいしいものを
ゲットしています。
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こちらのことも
やっぱり気にしているようですが。
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しっかりとまた
エサを見つけ出しています。
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常にこちらへの警戒も忘れず。
ちらっ。
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そしてまた。
エサをゲット。
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なかなかやりますねえ。

京都ではほとんど
見る機会のない鳥。

カラムクドリ。
20羽ほどの群れ。

シベリアンハスキーのような
白っぽい虹彩が魅力です。
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よくみると
コムクドリも1羽
混じっていました(写真左)。
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カメラを向けられて
どぎまぎ。
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じわりじわりと。
近づくわたしに。

彼らはだんだんと
緊張気味。
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したくもなかったはずの
羽づくろいを
始めてしまいました。

転移行動というやつですね・・・。
ごめんよ。
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さりげなくも
こちらを見ています。
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魅力的な虹彩のせいで
目の動きが
余計に気になって
しまいました。

撮影は終わりましたので。
ご自由にどうぞ。

宮古島には
原っぱのような運動場が
結構あります。

そんなところには
ジシギ類がちらほら。
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ジシギ類の識別は
むずかしいので。

とりあえず
1羽1羽を撮影。
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肩羽の羽縁の色味に注目。
年齢も意識してみます。
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別の個体も。
肩羽の羽縁は白い。
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こちらの個体も白い。
jishigi-02616

こちらも白い。
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全体に色素の淡い個体。
こちらも白い。
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この個体も白い。
jishigi-02800
「白い白い」とくどいですが。
白い(細めの)羽縁は幼羽です。

さて。次の2個体は。
肩羽の羽縁がクリーム色。
jishigi-02604

こちらの個体も。
jishigi-02653
しかし拡大してみると。
2種類の肩羽に気づきます。
jishigi-02653b

1つ前の個体も拡大。
jishigi-02604b

つまり。
第1回冬羽に換羽中。
ということは。
すべて今年生まれの幼鳥でした。

ふ~(ちょっと疲れました)。


さて。
ここからが本題です!
(すぐ終わりますので)

この内のどれかが
飛んでくれたのです。
着地の際に尾羽を
広げてくれました。
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さらに別の1羽も飛翔。
翼の後縁が白くは見えますが。
タシギほどの白帯ではない。
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翼下面(下雨覆)の黒さも注目。
タシギでないことが
確実となります。
tyuujishigi-02817

尾羽も開いてくれました。
tyuujishigi-02826b
tyuujishigi-02828b
写りました~。

おかげで
少なくとも2個体は
チュウジシギと判明です。
長いこと待った甲斐がありました。


下に尾羽の模式図を載せておきます。

氏原巨雄・氏原道昭 著
「シギ・チドリ類ハンドブック」
文一総合出版より
jishigi-tails
長くなったので
急におしまい。

生憎の雨。

車で移動しながら探鳥。
まずは
宮古島から橋を渡って
来間島(くりまじま)へ。

農地のあちこちには
ムナグロの姿。
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イソヒヨドリの幼鳥も
ずぶ濡れ。
ずいぶんとまあ。
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風邪ひかんように。
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シロハラクイナの幼鳥は
雨を楽しんでいるよう。
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アマサギは鋭い目つきで。
雨風に負けない気迫。
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雨の弱まった頃には
遠くの空を
ツバメチドリが飛ぶ。
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ツメナガセキレイは
草むらを歩く。
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天気は回復傾向。
雨は降ったり止んだり。

土は湿り気を含んで
ねばっている。
とムナグロに教えてもらった。
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そろそろ宮古島に
戻ることにしよう。

石垣島のとりみる旅も
そろそろ一区切り。

まだ載せていなかった
注目種を選んでみると、
通過途中の旅鳥か、
ここで越冬する冬鳥。


まずは
シマアジから。
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水面でおくつろぎのところ
ごめんよ。
飛んでしまったね。
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せっかくなので
翼の模様パターンを拝見。

雨覆全体が青灰色で
緑の翼鏡をはさむ白帯が太いので、
オスのエクリプスと判明。

今年の春、山科に飛来したオス
きれいな生殖羽だったので、
比べてみるとずいぶん違います。
来春も山科へどうぞ。


つづきまして
アカガシラサギ冬羽。
akagashirasagi-B072625b
石垣島には
ジャワアカガシラサギという
近縁種もいるということで、
保留にしていたのですが。
(冬羽は識別困難らしい)

同時期に地元の野鳥観察者のブログに
あがっていたジャワアカガシラサギの
写真と見比べたところ、
別個体と判明したので
アカガシラサギと傾きました。
暫定的に。

近くに、よう吠える犬が
つながれていたので、
これ以上近づけず。


つづきまして
クロツラヘラサギ。
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上の個体ともう1羽。
おでこがちょっと汚れてます。
kurotsuraherasagi-B080092
いずれも風切の一部が黒く
今年生まれの幼鳥です。
写真でもよく見ると
うっすらと黒いのがわかります。
(翼の後ろの方)


つづきましては
ズグロカモメ。
zugurokamome-B080127b
こちらも
翼の後方に折りたたまれた
黒い初列風切に注目。
白い斑が少ないことから、
第1回冬羽から夏羽に
換羽中の個体(幼鳥)と判明です。

最近購入したカモメ識別図鑑で
年齢も知ることができました。
ありがたい。


つづいてはサシバ。
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京都では夏鳥ですが
石垣島では旅鳥または冬鳥です。

まさか口笛で物真似をして、
近くに飛んでくるとは思わなかった。
こちらは気づかれぬよう
息をひそめながら撮影。
緊迫感の思い出の1枚となった。


さて最後はカラムクドリ。
karamukudori-B061827b
最後に来て
不鮮明な写真ではありますが。
右のムクドリ2羽と一緒に
遠くの電線にとまっておりました。

虹彩が白く
目が点に見えるところが魅力。
もっといい写真を撮りたかったけど。
また次回に。

石垣島シリーズは
これでおしまい。

以下は今回石垣島で確認したリスト。
キジ(亜種コウライキジ)、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、シマアジ、コガモ、キジバト(亜種リュウキュウキジバト)、ズアカアオバト(亜種チュウダイズアカアオバト)、ドバト、ズグロミゾゴイ、アマサギ、アオサギ、ムラサキサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アカガシラサギ、クロサギ、クロツラヘラサギ、シロハラクイナ、バン、オオバン、ムナグロ、ダイゼン、コチドリ、シロチドリ、メダイチドリ、オオメダイチドリ、セイタカシギ、タシギ、チュウシャクシギ、アカアシシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、クサシギ、タカブシギ、キアシシギ、イソシギ、キョウジョシギ、トウネン、ヒバリシギ、ウズラシギ、ハマシギ、レンカク、ズグロカモメ、オニアジサシ、ミサゴ、カタグロトビ、カンムリワシ、ツミ(亜種リュウキュウツミ)、ハイタカ、サシバ、リュウキュウコノハズク、アオバズク(亜種リュウキュウアオバズク)、カワセミ、チョウゲンボウ、アカモズ(亜種シマアカモズ)、ハシブトガラス(亜種オサハシブトガラス)、シジュウカラ(亜種イシガキシジュウカラ)、ツバメ、リュウキュウツバメ、シロガシラ(亜種ヤエヤマシロガシラ)、ヒヨドリ(亜種イシガキヒヨドリ)、ウグイス、メジロ(亜種リュウキュウメジロ)、セッカ、ムクドリ、カラムクドリ、イソヒヨドリ、エゾビタキ、スズメ、シマキンパラ、ツメナガセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイ

初めて出会う鳥。
オニアジサシ。
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赤くて太いくちばしが印象的。
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体が大きい。
セグロカモメと同じくらい。
日本で見られる
アジサシ類では最大らしい。
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オニという名前がついているが
退治したいとは思わない。
oniajisashi-B090473
oniajisashi-B090519
この日は2羽の姿があった。
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海を背景に。
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空中で停空飛翔したのち
急降下して魚を捕まえる。

ハンティング成功したねえ。
おめでとう。
oniajisashi-B080217
丸っこくて平たい魚。
種名はわかりません。
ピンボケですし。
ピンボケじゃなくても
わかりませんが。
oniajisashi-B080232
またどこかで会いましょう。
oniajisashi-B080137

京都ではあまり
見る機会の少ない鳥。
ツメナガセキレイもその1つ。

石垣島の今頃の時期では
実にたくさんの姿が見られました。

こちらは成鳥の冬羽。
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下の写真は今年生まれの幼鳥。
まだ白っぽい。
幼羽から第1回冬羽に換羽中です。
tsumenagasekirei-B080680
ツメナガ(爪長)という
名前がつけられていますが。
どれぐらい長いんでしょうかね?
tsumenagasekirei-B080680b
たしかに長いといえば長い。
特に後側の趾(あしゆび)。
人間でいうと親指。

でも
鳥にしたらこれぐらいの長さは
普通にあり、な感じもしますが。


キセキレイもこれぐらい
あったんではないか??
と比較してみることに。

下は京都山科で撮影したキセキレイ。
kisekirei-9290102
みじかっ(・・・失礼)。

ずいぶん短くお手入れしてたんですね。
いや短い方が怪我しなくて
いいと思いますよ。

ということで
ツメナガという名前も納得。
一件落着です。

ついでに
自分の爪も切っておこう。
tsumenaga-DSC00604

さてさて
今の時期は
さまざまな羽衣が見られるので、
個体による違いを楽しんでみます。

ほとんどは今年生まれの幼鳥。
眉斑に黄色味もなく
かなり白っぽく感じる個体。
胸にある斑点は幼羽のなごり。
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牛糞の上に乗っかって
すっかり一人前ですね。
tsumenagasekirei-B060640
牛糞にエサとなる虫が
集まってくるんだろうと
思うんですが、
証拠写真の撮影はできずでした。


こちら(下)も
胸に斑が残っています。
ところどころに
うっすらと黄色味。
tsumenagasekirei-B080670

こちらは目の上だけ黄色。
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こちらはおしゃれに
丸首シャツ。
黄色味も配して華やかです。
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こちらは胸の斑もなく
第1回冬羽に換羽終了
といった感じかな。
tsumenagasekirei-B080695

最後に。
こちらの方は喉まで黄色味が強く、
成鳥かな?
とはじめ思ったんですが。

背面に黄色味が感じられず
腹面の黄色味は弱いので、
きっとこちらの方も
第1回冬羽の個体なんでありましょう。
tsumenagasekirei-B080736
いろいろいていいですね。

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