とりみる

小鳥詩人・高田繭草の野鳥観察ブログ。 京都の山科を中心に、山科周辺や出張先で出会った鳥も登場。

カテゴリ: 佐賀県で撮影した野鳥

佐賀県と言えばカササギ。

「カシャ カシャ」という声を
「カチ(勝)カチ(勝)」と聞いて
「勝ガラス」の異名をもつ。

縁起がいいとされ
日本に持ち込まれたという。
kasasagi-9150962
「勝ガラス」とはいえ
勇ましい感じかと言えば。
そうでもなく。
どちらかといえば愛嬌のある印象。
そこがまたいい。

この個体はどことなく
あどけなく
今年生まれの個体かもしれない。
kasasagi-9150958
地元の方と話す機会があったが、
最近減ってきていることを
残念そうに語っていた。

そういえば、近くの電柱に
こんなものが取り付けられていた。
カササギの巣作りを誘致して
誰かが取り付けたのであろうか。
電力会社がつけたとは
決して思えない。
なぞのカゴ。
kago-9150953
突然ながら。
我家のカササギにも
登場願おう。

何年か前
京都の雑貨店でみつけた
カササギの土笛。

佐賀県でつくられたとあり
「尾崎人形」と書かれていた。

我家の玄関に飾っていたのを
久しぶりに手にとってみる。
kasasagi-00389
この土笛は
「カチ」とは鳴らずに
「ホウ」となった。
ご褒美の「褒」と鳴いたのかもしれない。

特に意味はなし。

ハシブトアジサシだそうです。
お初です。
hashibutoajisashi-9150171
もし一人で見たならば
アジサシとしていたかもしれない。
hashibutoajisashi-9150198
つづいてカラシラサギ
こちらもお初です。
karashirasagi-9150834
もし一人で見たならば
コサギとしていたかもしれない。

成鳥冬羽(または移行中)ということで、
コサギ幼羽によく似てるんです。
ほんとうに困ります。
karashirasagi-9150753

上くちばしの黒さ加減(コサギより弱い)
や、目つきが違う(コサギよりきつい)
とのことで。一応納得。


つづいて
ヘラサギ(左)とクロツラヘラサギ(右)
お初ではありませんが希少種です。
hera-kurotsura-9150298
くちばしがヘラ状で
ヘラサギ
わかりやすい。
herasagi-9150878b
顔が黒くて
クロツラヘラサギ
とてもわかりやすい。
kurotsuraherasagi-9150822
珍鳥はとてもワクワクさせてくれます。
自分の目で確認できたときは
素直にうれしいですね。

見たかった鳥の1つ。
撮影出来てほっと一安心。

繁殖エリアの分布がせまく、
名前の通り樺太(および周辺)のみという。

推定個体数は500~1,000羽ということで
世界的希少種といわれております(おお~)。

この日は4~5羽いたようだが、
わたしが見たのはこの2羽のみ。
調べたら第1回冬羽(今年生まれ)のようです。
karafutoaoashishigi-9161199
しかし
アオアシシギとよく似ていますねえ。
karafutoaoashishigi-9161208
ちょうど後ろに
アオアシシギが来てくれました。

くちばしの太さが違うというけれど。
わかりにくい時も多い・・・悶々。

脚の脛(すね)がアオアシシギより短かく、
姿勢が低いのも識別点というけれど。

ご覧のとおり水に浸かっているので、
さらに悶々。
記憶の引き出しにしまえません。
karafutoaoashishigi-9161234
一緒に飛んでもくれましたが。
奥がカラフトアオアシシギ。
手前がアオアシシギ。
karahuto-aoashii-9150846
足の色がずいぶん違って見えますね。

これが識別の決定打か。
と思われましたが・・・いやいや。
今回はちょっと極端な例かもしれません。
アオアシシギの足はもっと
黄色っぽいときもありますし。

ということで、
とりあえず「写真」のおかげで
しっかりと見たことになりました。
カメラに感謝です。

松下さんととりみるの旅。
今回は佐賀の東よか干潟と
長崎の烏帽子岳。

まずは東よか干潟から。
別名・大授搦(だいじゅがらみ)。
さてどんな鳥が見れたのでしょうか。


海上を飛ぶシギチの大群。
総数4,000羽ほど。
地元の方々によってカウントされている。
シギチの飛来数が日本一らしい。
shigichi-00304
いろんな種類のシギチ。
shigichi-9161307
中でも
個体数が一番多いのはハマシギ。
2,000羽以上。
hamashigi-9161270
ダイゼンは1,000羽以上。
daizen-9150445
ほかのシギチ。
以下個人的に感じた個体数も書いてみます。
あくまで個人的な。です。

シロチドリ
少なくとも20羽以上。
shirochidori-9150446
メダイチドリ(この写真は幼鳥)
相変わらず可憐な立ち振る舞い。
20羽ほど。いや100いたかな。
medaichidori-9150267
オオメダイチドリ(幼鳥)
2-3羽。みな幼鳥だった。
oomedaichidori-9150056
オオハシシギ
この1羽しか見ていない。
口元(口角)が目立たないので、
なんとなく無口な性格の印象。
oohashishigi-9150128
オオソリハシシギ
大きいので目立つ。10羽ぐらい。
oosorihashishigi-9161214
チュウシャクシギ(この写真は幼鳥)
5羽未満。
tyuusyakushigi-9150152
ダイシャクシギ(白っぽい2羽)と
ホウロクシギ(茶色っぽい3羽)

合わせて30以上。
個体数の比率は半々という感じ。
daisyaku-houroku-9150399
アカアシシギ
2羽。活発にエサ探し。
akaashishigi-9150732
アオアシシギ
カラフトアオアシシギを探していたので、
その都度ねちねちと撮影しておりました。
20羽ぐらいいたような。
いや100以上いたらしい。
aoashishigi-9161142
カラフトアオアシシギ(第1回冬羽)
4-5羽ほどいたらしいが、
確認したのはこの2羽。
別ページでも、別記事で書いてみます。
karafutoaoashishigi-9161199
キアシシギ(この写真は幼鳥)
ほかの場所でシギチ観察をすると、
キアシシギばかり
ということも多いのだが。

この日この場所では、
探すのが大変なぐらい。
たったの2羽。幼鳥と成鳥。
kiashishigi-9150202
ソリハシシギ
5羽ぐらい?
sorihashishigi-9150470
キョウジョシギ(幼鳥)
10羽未満。
全部幼鳥だった。
kyoujoshigi-9150248
オバシギ(幼鳥)
20-30羽ぐらいかな。
実際はもっともっといたらしい。
obashigi-9161336
コオバシギ(幼鳥)
この1羽のみ。
koobashigi-9150443
トウネン(この写真は幼鳥)
20-30羽ほど?
もっといたはず。うん。いたいた。
tounen-9161119
キリアイ(幼鳥)
3-4羽ほどいたんではないかな。
kiriai-9150318
あとミヤコドリ。
ちょっと遠かったけど。
個性的な色合いのおかげで
ミヤコドリとわかる写真になりました。
miyakodori-9150915
あと、撮影できなかったけれど、
コアオアシシギ1羽もいた。

また、
わたしは確認できなかったけれど、
ムナグロ
オグロシギ
ヒバリシギ
もいたようだ。

秘かにヘラシギやヨーロッパトウネンなど
探してたんですがね。
なかなかそう、
うまいこといきませんね。

シギチ以外の鳥は
別ページにあらためて。

↑このページのトップヘ