とりみる

小鳥詩人・高田繭草の野鳥観察ブログ。 京都の山科を中心に、山科周辺や出張先で出会った鳥も登場。

カテゴリ: 京都・巨椋干拓地で撮影した野鳥

16羽の鳥の群れ。
シギチっぽいが誰だろう。
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ムナグロのようです。
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ちょうど
オオジシギのいた近く。
休耕田に降りてきた。
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ようこそ
いらっしゃい。

巨椋にてジシギ類探し。

田んぼのへりに
なにかいます。
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なんとなく大きく感じますが。
さて「なにジシギ」なのか。
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ジシギ類の識別は
むずかしいので。

確実な識別点である
尾羽(外側尾羽)を見たいところ。
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すると。
伸びを始めました。

ここからは
ひたすら連写です。
外側尾羽に注目。
oojishigi-8230580
しかし。
手前の草が。
邪魔をします。
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見たいところが
ちょうど見えません。
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あともう少し。
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見えてきました。
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拡大。
外側の尾羽5枚が
白黒の模様です。
oojishigi-8230585b

ここで図鑑の絵を引用してみます。
ジシギ4種の尾羽。

氏原巨雄・氏原道昭 著
「シギ・チドリ類ハンドブック」
文一総合出版より
jishigi-tails

外側尾羽が白黒模様で
5枚というと。
右上のオオジシギと一致。

もちろん模式図なので
模様や枚数なども
個体差などあると思いますが。

現段階では
オオジシギとなりました。

足環をつけたケリ。
2個体を発見。

さっそく
巨椋でケリの標識調査をされている
脇坂英弥さんにお知らせ。
個体情報を教えていただいた。

まずはA個体。
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左脚に緑と赤のカラーリング。
右脚に金属リング。
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この個体は
2007年4月18日に
標識放鳥した個体だそう。

その時で既に
成鳥だったというので
少なくとも13歳以上なんですね。
長生きです。

お若く見えます!
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つづいて
こちらのB個体。
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左脚に赤2つ。
右脚に緑、水色。
そして金属リング。
keri-141078b

今年2020年4月5日に
標識放鳥した個体だそうです。
こちらもその時点で既に
成鳥だったとのこと。

少なくとも1歳以上。
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今年はヒナを無事に
育て上げたとのこと。
立派です。


こうやって
1羽1羽の個体として
おつきあいしてみると
また違った見え方が
してくるもので。
とても興味深い。

このアオサギは
若い個体のようだが
なかなかの名ハンターである。
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ミミズをつかまえるのが
とても上手い。
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次から次へと。
見つけるのも早い。
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長めのミミズも。
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まるまったミミズも。
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絶妙の箸さばきで。
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つまみあげ。
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繊細に。
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そして大胆に。
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放り上げて。
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呑みこむ。
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いひひひ。
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宇治市の木幡池(こわたいけ)の南池で撮影。
カテゴリー「巨椋干拓地」とは無理があるかもしれないが、
歴史的には関連のある池らしい。

最大でオス3羽とメス2羽の合計5羽を観察。
ほかの淡水カモに比べて見る機会は少ないので記念撮影。パチリ。
下の写真は、左からメスメスオス。
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下の写真はオスの正面顔。
あまりに人間みたいでびっくりした。
ちょっと私に似ていなくもないが、
だからなのか、あまりずっと見ていたい顔とは思えない。
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まあそれだけのお話です・・・。
トモエガモに罪はありません。

10+羽ほどの群れの中で、
翼を半開きに垂らし気味の姿勢の個体がいた。
なかなか凛々しいお姿で。
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近くに同じような姿勢の個体がいて、
2羽は近づき緊張感が走る。
どちらも成鳥で、冠羽が長いので、共にオスだ。
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興奮気味に、ミーーと声を発している。
しばらくして1羽が飛びかかった。
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接触はなかった模様。
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さらなる攻撃か?
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今回も接触はなく地上に降りた。
翼を高く広げて威嚇しあっている。
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向き直って、2羽にらみ合い。
一触即発。
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「今日のところはこのへんにしといたろか」
「ぷいっ」
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群れでエサ探しをしてはいるものの、
狭い範囲の餌場をめぐる争いでもあったのかもしれない。
仲良くケンカしな~。

離れたところには第1回冬羽の今年生まれの個体。
胸の黒帯が薄く翼のウロコ模様も顕著で多い。
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成鳥の羽衣と違いを比較。
成鳥は艶やかで色っぽい。
実に華のある存在の鳥だ。
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畑でエサを探していたケリ。
土の中からカエル(種不明)を見つけ出した。
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最近に耕起されて整地されたと思われる畑地。
冬眠中であったカエルも掘り返されてしまって、
土の浅いところでぼんやりしていたのだろう。
そんなところをケリに見つかってしまったのだ。
あらあら。
ケリにとってはラッキー。
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ほとんど動かないカエルを相手に、
くわえては放り投げ、くわえては放り投げをくりかえす。
もうそろそろ、いいんではないかな?
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胸の黒帯が薄いので、
恐らく今年生まれの第1回冬羽の個体と思われる。
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カエルは土の中からケリの胃の中へ。
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正面顔でなんの鳥だかわかりますか?
(そういえばタイトルに名前が書いてありました・・・)
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越冬個体かもしれない。
大きさやら脚色やら羽衣などから、
メスの第1回冬羽(今年生まれ)とわかる。

整地されたての畑地で、
畝(うね)の傾斜を降りようとしているのですが。
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なんだか恐る恐る・・・大丈夫かな。
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おっとっとっと・・・ほんとに野鳥なのかい?
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ずるずる。
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やれやれ・・・危なっかしい。
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その後、ミミズを見つけ出したようで安心した。
しっかり頼みますよ。
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田んぼの広がる巨椋干拓地でミサゴが飛んでいる。
といっても、大体はその中を流れる川の上空で飛んでいるようだ。
エサになる魚を探して真剣なまなざし。
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魚に夢中だったのか、わりと近距離で撮影させてくれた。
せっかくなので、換羽状況から年齢も調べてみようか。
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ミサゴは、ほかのタカ類と違って、
生まれた年の秋に換羽を開始するというので、
そんな個体なら興味深いな、と思って見つめなおす。
じー。
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今年生まれの幼鳥ならば、
11月の今頃には、換羽しはじめのP1あたりに換羽中の羽根があるはずだ。
・・・しかし残念ながらそこに換羽形跡はなかった。

両翼のP7とS4。
左右対称の場所の羽根に、換羽を示唆する形跡があった。
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P7は、左右ともに褐色味で古い羽根(これから換羽する)。
S4は、右翼が新しい羽根に換羽中(伸長中)で、左翼が褐色味の古い羽根。
misago-lsign-B160310
・・・ここまで調べたはいいものの、
ならば、年齢は一体どうなん???
去年生まれ(若鳥)なのかもしれないし、
そうじゃない(成鳥)かもしれない。

う~ん相変わらず詰めが甘い。
まあしかし、
無理に答えを出さないところもまた大事なのだ。

いつもの休耕田はすっかり乾いてしまい、
シギ類はいなくなってしまった。
違うところにエリマキシギ幼鳥の姿。
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水路や、水の張った縁にはタシギがいた。
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田んぼの縁にはジシギ類の不明種。
種類を断定できるほどの決定的証拠は得られず。
チュウジシギ幼鳥かな~(希望的観測)。
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